経済) 280馬力規制撤廃 アリで難航

 自動車メーカーの業界団体である日本自動車工業会は、エンジンの出力を二百八十馬力とする規制の撤廃を決めたが、馬力に代わる出力の単位として、「アリ」を含めたため、当初予定していたよりも規制撤廃実現までの道のりは遙かに遠くなりそうだ。
 
 自動車のエンジンの出力に関する規制は、自動車メーカーが自主的に二百八十馬力と定めてきたが、「馬」にこだわることはないと、国も規制の撤廃に前向きな姿勢を示した。このため日本自動車工業界では、馬に代わる動物として「羊」や「犬」、「アリ」など他の動物で出力を表すことを決めたばかり。アリを含めたのは、自動車の出力を表したときに、「三百二十万アリ力」(アリリキ)など桁が万単位となり、あたかも鉄腕アトム級のパワーのように感じるためだったが、このことが作業を大幅に遅らせる原因となっている。

 作業の遅れの原因は、アリの種類の多さ。アリはこれまで知られているだけで世界で一万種に上り、大きさも力も様々。最も大きいアリは三センチほどで、最も小さいアリは一ミリに満たない。しかも熱帯地方での研究が進めば2万種に達するという指摘もある。
 このため、日本自動車工業界は、アリの種類を日本に生息するものだけに絞ったが、それでも二百六十二種類のアリがいることが判った。日本で最も大きな種類のアリはムネアカオオアリの雌でおよそ18ミリ。一方、最も小さいアリはコツノアリの働きアリで、砂粒より小さい。「アリ力」(アリリキ)と「馬力」との換算式を計算するには、アリの力(ちから)の平均値を測定しなければならず、その手間と時間は膨大なものとなり、馬力規制撤廃に向けての作業は大幅に遅れることが必至だ。

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by himanews | 2004-06-28 01:06 | NEWS TODAY
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